乾癬とメンタルヘルス(こころの健康)について考えてみました!
一般的に乾癬はメンタルヘルス(こころの健康)と関連していると言われています。では、具体的にはどのように関連しているのでしょうか?乾癬患者さんに比較的よく見られるメンタルヘルスの問題として「うつ」との関連について考えてみましょう。
一般人口におけるうつ病の有病率は男性で2~3%、女性で5~9%と言われています1。乾癬患者さんにおけるうつ病の有病率は、報告によってばらつきはありますが、12~36%となっており2-4、一般人口における有病率にくらべてかなり高いようです。日本人においても、臨床的に診断はついていないとしながらも、うつ症状のある乾癬患者さんの割合は27%であったとの報告もあります5。
うつ病には脳内におけるセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の減少が関与していると考えられていますが、近年、TNFαやIL-17などの炎症性サイトカインや免疫細胞もうつ病に関与していると言われています6,7。ご存知のとおり、これらの炎症性サイトカインや免疫細胞は乾癬にも主要な役割を果たしています。実際、これらの炎症性サイトカインをターゲットとする生物学的製剤による治療を受けた乾癬患者さんではうつ症状も改善していたという報告があります7,8。
乾癬とうつは、その皮膚症状が人目に触れることや、かゆみや痛みといった身体症状によるストレスなどの心理的因子が関係していることは間違いありませんが、前述のような生物学的な因子も共有していることがわかってきました。さらに、乾癬の症状を改善することがうつなどの精神症状も改善する可能性もあります。このように、乾癬患者さんは健常人と比較してうつになりやすい傾向があることがわかってきましたし、逆にうつによる精神的なストレスは乾癬の悪化因子の一つにもなっています。
私たち乾癬患者が乾癬とこころの健康について知ることは乾癬と付き合っていく上でとても大切なことだと思います。よく眠れない、何となくやる気が起きない、物事に興味がなくなってきた...こういった症状が何日も続く場合には、一度、主治医の先生に相談してみてください。

奥瀬正紀
睦月山羊座の O 型です。乾癬とは 20 年と少しのお付き合いです。 お勤めはすでにリタイアしていますが旧職場の仲間たちとは今でもときどき交流を図っています。 地域でのつながりも大切と考えて数年前から地元でボランティア活動にも参加しています。 患者団体の活動で知り合った仲間やお世話になっている方々も私にとって大切な人たちです。 病気を持ちながらの人生ではありますが、たくさんの人たちとかかわれていることはとても幸せだと感じています。 当ウェブサイトのメンバー紹介もあわせてご参照ください。
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山下織江
1男1女の母。七夕生まれ。空を眺めるのが好きすぎて、気象予報士の資格を取得。温泉も大好きで、学生時代は乾癬を治したい一心もあり、 温泉宿に長期住み込みバイトをした経験も。少し人見知りですが、外へ出かけて新しい世界に触れるのが大好きです。 最近は、ヨガを毎日コツコツ続けています。走るのが好きでしたが、関節炎の症状が出てからは、街や自然の中をのんびり歩くのがお気に入りです。 無理せず、自分のペースで心地よく続けていくことを大切にしています。 こちら のプロフィールも、よろしければご覧ください。
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