【論文発表】患者中心の乾癬治療結果(アウトカム)指標に関する予備的調査研究
乾癬における患者中心の結果(アウトアム)指標に関するゲント大学皮膚科(ベルギー)とIFPA(International Federation of Psoriasis Associations)との国際共同研究の予備的調査研究についての論文が公表されました。本研究には当協会の奥瀬正紀がIFPAボードメンバーとして参加しており、本論文の共著者になっています。
乾癬とともに生きる人々は、皮膚症状だけでなく、それ以上の問題を抱えることが多いです。この疾患は日常生活やこころの健康に影響を与え、併存疾患(合併症)を含む他の健康問題を引き起こす可能性もあります。乾癬の疾病管理をよりよいものにするためには、医師と患者がもっとも重要な治療結果(アウトカム)と、その測定方法について合意する必要があります。本研究は、患者中心の治療アウトカムセット(患者にとって重要な事項を反映したアウトカムのリスト)を開発することを目的とした大規模な国際プロジェクト(PsoVOS:Value-based Outcome Set for Psoriasis)の一環です。
このプロジェクトは3段階で構成されています。初期段階では、まずプロジェクトチームが文献をレビューし、ベルギーの乾癬患者と協力して患者関連アウトカムの初期セットとして21項目を作成しました。このリストを国際的に有用かつ適切に適用可能なものとするため、次に35名の専門家(患者代表12名、皮膚科医23名を含む)を22ヶ国から招集し、予備的調査研究(第2段階)においてオンライン会議と調査を実施しました。専門家らは共同で、アウトカムとその定義、アウトカム測定ツール、ならびに患者アウトカムに影響を与え得る要因(変数)について検討・精緻化を行いました。
その結果、同グループは患者関連アウトカムとして18項目と患者体験として2項目からなる改訂版アウトカムセットを提案しました。最終段階として国際的なデルファイ法による調査を実施し、より大規模な専門家グループによる投票を通じて最終合意を形成します。この患者中心の治療アウトカムセットの妥当性が検証され、臨床に導入されれば、世界中の患者と医療従事者が乾癬治療において患者にとって真に重要な点に焦点を当てられるようになります。これにより生活の質の向上、治療成果の改善、乾癬患者の個別化管理支援が実現されます。
論文はこちら(英語のみ)
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