【論文発表】患者中心の乾癬治療結果(アウトカム)指標に関する予備的調査研究

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乾癬治療における患者中心の治療結果(アウトカム)に関する国際研究プロジェクト(PsoVOSプロジェクト)の予備的調査研究に関する論文が20262月に公表されました。本研究には、当協会の奥瀬正紀がIFPAボードメンバーとして参加し、本論文の共著者となっています。

患者にとっての価値に基づく乾癬治療

乾癬患者は、単に皮膚の症状だけでなく、日常生活や精神的は健康、さらには併存疾患(合併症)を含むその他の健康問題にも影響を受けることが少なくありません。そのため、乾癬の疾病管理をよりよいものにするためには、患者にとってどのような治療結果(アウトカム)がもっとも重要か、そしてそれをどのように測定または評価すべきかについて、医師と患者が合意する必要があります。

PsoVOSプロジェクトとは

PsoVOS(Value-based Outcome Set for Psoriasis)プロジェクトは、患者にとっての価値に基づいた乾癬治療における結果指標の開発と臨床への導入に関するベルギーのゲント大学皮膚科IFPA(International Federation of Psoriasis Associations)の国際共同研究プロジェクトです。

このプロジェクトは次の3段階で構成されています:

  • 初期段階:プロジェクトチームが文献を精査し、ベルギーの乾癬患者と協力して、患者に関連する21項目のアウトカム指標の初期リストを作成しました。
  • 予備的調査段階:初期段階で得られたアウトカム指標のリストを国際的に有用かつ適切で適用可能なものにするため、22カ国から35名の専門家(患者代表12名および皮膚科医23名)によるオンライン会議とアンケート調査を実施し、「患者中心のアウトカムセット」として、各アウトカムの定義、測定ツール、およびアウトカムに影響を与える可能性のある要因(case-mix variables)について検討し、精査を行いました。
  • 最終段階:予備的段階で精緻化された「患者中心のアウトカムセット」の妥当性を検証し、臨床に実装できるようにするため、より大規模な専門家グループによる国際的なデルファイ法により最終合意を形成します。

予備的調査研究の成果とプロジェクトの意義

本予備的調査研究から「患者関連アウトカム:18項目」と「患者経験に関する項目:2項目」からなる改訂版アウトカムセットが提案されました。

この患者中心のアウトカムセットが臨床に導入されれば、世界中の患者と医療従事者が乾癬治療において患者にとって真に重要な点に焦点を当てられるようになります。これにより生活の質を向上させ、よりよい治療成果を達成し、乾癬患者の個別化された疾病管理を支援する一助となるでしょう。

論文はこちら(英語のみ)

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