【参加報告】EADV Congress 2025 (2025年9月17日-9月20日、フランス・パリ)
2025年9月17日から20日までフランス・パリのParis Convention Centreにて開催されたEADV CongressにIFPA ボードメンバーとして、当協会の奥瀬正紀が参加しました。
EADV(European Academy of Dermatology and Venereology:欧州皮膚科学・性病学会)は1987年に発足した学会で、現在はヨーロッパの皮膚科学中心の学会として毎年学術大会を開催しています。本学会で発表・議論が行われた乾癬に関する主なトピックスをいくつか紹介します。
乾癬との鑑別に注意すべき皮膚疾患として湿疹・皮膚炎群、結合組織疾患、悪性腫瘍、感染症などが挙げられ、それぞれの臨床的特徴が提示された。これらの疾患は表現型が多様であり、また、乾癬と併存する場合もあるため、慎重な鑑別が必要である。
乾癬の症状としての「いたみ」と「かゆみ」のコントロールについて、神経学的な機序から解説された。いずれも皮膚組織の感覚神経への刺激が引き金となり、中枢神経を介して末梢へ情報伝達される。特に「かゆみ」は掻把(そうは)することがさらに刺激となり「かゆみ」が持続する場合がある。
新しい乾癬治療薬として、より作用部位への選択性が高いTYK2阻害薬、経口のIL-23受容体阻害薬、年1回もしくは半年に1回の皮下注射で効果が期待できる抗IL-23抗体、作用部位がやや異なるPED4阻害薬などが開発中である。
IPC(International Psoriasis Council:国際乾癬協会)が推奨する乾癬の重症度再分類についてアップデートがあった。具体的には外用治療無効の定義として、十分量の2種類の外用薬をそれぞれ4週間行っても症状の改善が見られなければ外用治療無効と見なすというものである。
会期中にはIFPA(International Federation of Psoriasis Associations:国際乾癬患者団体連盟)がブースを出展し、来場者に対して乾癬及び乾癬性関節炎に関する資料を配布したり、2027年にIFPAが主催するIFPAカンファレンスのPR活動を行ったりしました。また、本学会に合わせて、製薬会社によるアドバイザリーミーティング、Global Psoriasis Atlasプロジェクトミーティング、IFPAボードミーティングなどのビジネスミーティングも行われました。
次回のEADV Congress 2026は9月30日から10月1日まで、オーストリアのウィーンで開催されます。
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