【論文発表】Psoriasis and Beyond:日本人サブグループデータ
IFPA(International Federation of Psoriasis Associations)とノバルティス社が共同で実施した国際調査研究「Psoriasis and Beyond」における日本人サブグループデータが、2024年9月、当協会の奥瀬正紀を筆頭著者、添川雅之を共著者とする論文として公表されました。
「Psoriasis and Beyond」は、乾癬患者の疾患に関する理解や認識、疾病負荷などの評価を目的として、ノバルティス社と国際乾癬患者団体連盟であるIFPAが共同で行ったオンラインによる国際的な調査研究です。調査期間は2020年11月~2021年6月、日本での調査は2021年3月~2021年6月に行われました。
この調査の対象患者は、調査時点において1)乾癬又は乾癬性関節炎と診断されていることを自己申告した患者、2)18歳以上の患者、3)過去4週間以内に乾癬又は乾癬性関節炎に関する調査に参加していない患者、4)もっとも悪い状態のときのBSA*が5%以上10%未満で顔、手、爪、陰部などの部位に症状があるか、又は同じくもっとも悪い状態のときのBSAが10%以上の患者です。調査には20ヶ国から4,978名の乾癬患者が登録され、日本からは148名が登録されました。
この調査研究から、日本においては乾癬が全身性の疾患であることを十分に認識している患者は少なく、特に乾癬性関節炎を併発する可能性があると認識しているのは調査に回答した患者の27%にとどまりました。また、症状に気づいてから診断に至るまでの期間は、尋常性乾癬患者で平均2.6年、乾癬性関節炎患者で平均3.2年でした。さらに、主治医と治療目標について話し合ったことがあるのは回答患者の44%であったことなどがわかりました。これらの結果は、日本の乾癬患者に対する疾患啓発、早期診断の促進、および患者と医師間のコミュニケーション改善の重要性を示しています。
論文はこちら(英語のみ):
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39254310/
*BSA(Body Surface Area):乾癬の重症度を評価するための指標です。乾癬の皮疹が全身の皮膚面積に占める割合で、手のひら1枚分が約1%に相当します。BSAが3%未満であれば軽度、3~10%で中等度、10%を超えると重度と評価されます。
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